景気緩やかな回復基調に変わりない 官房副長官

2014年12月09日 07:17

 世耕弘成内閣官房副長官は8日の記者会見で、GDPが2期連続マイナスのなったことについて、「駆け込み需要がその前にあるので、1-9月の平均でみれば前年比プラスになっている」と強調。

 7-9月期のGDPがマイナスになった要因については「在庫投資がマイナスに寄与した。個人消費は前期比プラスになったが、大幅なマイナスの後としては小幅な伸びにとどまった。消費マインドの低下や夏の天候不順の影響によるものだと思う。名目雇用者報酬は前年同期比2.4%増になっている。17年ぶりの高い伸び率だ」と述べた。

 世耕副長官は景気について「企業収益が高水準にある中で雇用者報酬が増加するなど前向きな動きが続いている」とし「緩やかな回復基調に変わりはない」と語った。「景気動向については、今後も注視していきたい」と述べた。世耕副長官は「経済の好循環をめざすアベノミクスの途上にある」と強調した。

 内閣府が8日発表した7-9月期のGDP2次速報は今年7月から9月期のGDP(国内総生産)の『2次速報値』では実質成長率は1次速報値(年率マイナス1.6%)より「下方修正」され『年率マイナス1.9%』となった。また、『名目GDPは年率マイナス3.5%』となった。民間企業設備がマイナス0.2%からマイナス0.4%に、民間住宅もマイナス6.7%からマイナス6.8%に、公的需要も0.7%から0.5%に下方修正された。(編集担当:森高龍二)