トヨタ、「GAZOO Racing」開発の過激なスポーツセダン「マークX“GRMN”」を限定発売

2014年12月19日 07:43

Toyota Mark X

派手なドリフトをサーキットで決めるマークX“GRMN” 。ボディカラーはホワイトパールクリスタルシャイン。6速マニュアル車で価格は540.0万円。100台の限定車だ。

 トヨタは、「GAZOO Racing」が開発したスポーツセダン「Mark X“GRMN”」(GAZOO Racing tuned by MN)を2015年3月1日から受注を開始し、6月上旬に全国のトヨペット店を通じて100台限定で発売する。価格は540万円。同時に、マークX 350S“G’s”および250G“Sパッケージ・G’s”の外板色にアウェイクンイエローを追加した。

 Mark X“GRMN”は、「走る楽しさ」と「操る喜び」を追求した「大人のFR(後輪駆動)スポーツ」をコンセプトに、マークX350Sをベースとして開発。足回りの専用チューニングなどにより運動性能に磨きをかけ、一般道からサーキット走行まで幅広い領域で走りが楽しめるトヨタが云うところの「Fun to Drive」なモデルだ。

 具体的には、2GR-FSE・V型6気筒3.5リッターエンジンが生み出す最高出力321ps(236kW)/6400rpmと最大トルク38.7kg.m(380Nm)/4800rpmというアウトプットをダイレクトに活かすために、このクラスのスポーツセダンとして稀な3ペダルの6速マニュアルトランスミッションを組み合わせる。

 サスペンションの専用チューニングのほか、補強用ブレース、ドアスタビライザーの追加によるボディ剛性の向上、専用トルセンLSDの採用、スポーツセダンとして1990年代に大ヒット作となったマークⅡツアラーVのような前後異径タイヤを採用した。タイヤサイズは前235/40R19、後255/35R19となる。また、前後ともベンチレーテッド式ディスクブレーキ部品の軽量化などにより、スポーツセダンらしい「走りの味」を演出したという。

 さらに、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic/炭素繊維強化樹脂)製ルーフパネルやスポイラー(フロント&リヤ)を採用し軽量化を図り、走行性能を向上させた。

 エクステリアは、フロントのバンパーやスポイラーを空力性能に配慮したデザインとしたほか、ライセンスガーニッシュをボディと同色とし、サイドミラーカバーをブラックとするなど、スポーティな加飾が目立つ。また、前後にGRMN専用エンブレムを採用し、個性を演出している。ボディサイズは全長×全幅×全高4810×1795×1420mm。

 インテリアは、6速マニュアルトランスミッションの採用に合わせ、専用デザインのシフトレバーを採用し、ペダル配置を変更したほか、サイドブレーキを標準の足踏み式からシフトレバー脇に設置するオーソドックスな手引き式として、ドライバーが自らの操作でクルマを操る楽しさを追求した。また、専用スポーツシートの採用やステアリングの小径化などでスポーツドライビング時の操縦性を向上させた。

 内装色は黒を基調とし、インストルメントパネルガーニッシュやメーター周辺などにピアノブラック塗装を施した。シートやドアトリムなどにウルトラスエード表皮を採用。さ専用コンビネーションメーター、GRMNのロゴ入りのエンジンスタートスイッチなどを装備して、特別感を演出している。

 マークX 350S“G’s”および250G“Sパッケージ・G’s”は、マークX特別仕様車“Yellow Label”(イエローレーベル)の外板色に特別設定されたアウェイクンイエローを追加した。

 これらのモデルは2015年1月9日から11日まで幕張メッセで開催予定の「TOKYO AUTO SALON 2015 with NAPAC」(東京オートサロン2015)ほかの会場で公開する。(編集担当:吉田恒)