野田佳彦前総理は今回の総選挙を「完敗」とした。理由は「総大将(海江田万里代表)が討死した上、一強多弱(自公で衆院議席の3分の2超)状況を打開できなかった」から。
野田前総理は党の代表像について3点をあげた。1点は「内閣総理大臣になる覚悟と器量をもち、その準備を着実にしてきた人物」です。
野田前総理は「次期総理候補と衆目が一致する人が先頭に立たなければ、来春の統一地方選、2年後の参院選、次の衆院選を戦えない」と断言する。
2点目は「野党再編を見据えながらも、まず分厚い中間層を復活するという理念の下で党を再建し、党勢拡大をめざす人が望ましい。拙速な再編はすぐに空中分解するだろう」と慎重な取り組みを求めた。
3点は「都市部有権者に向けたメッセージの発信力を重視したい。かつて民主党王国といわれた北海道、新潟、愛知は復調の兆しが出てきた。しかし、首都圏、関西圏は壊滅状態のまま。都市部で勢いが出てこなければ2大政党の一翼を担うことは不可能」との考えを示している。(編集担当:森高龍二)