ルノー・ジャポンは、2014年12月25日の年末にルーテシアの0.9リッターモデルを発表してファンを驚かせた。が、同時に同社のメガーヌ・ルノー・スポールシャシーカップをベースに開発した、メガーヌ・ルノー・スポール(RS)トロフィー、メガーヌ・ルノー・スポール(RS)トロフィーS、メガーヌ・ルノー・スポール(RS)トロフィーRの特別限定3モデルを、2015年2月5日から、全国のルノー正規販売店で販売するとサプライズな事実を公表した。
メガーヌRSは、ルノーのモータースポーツ部門がレースやラリーなどルノーのモータースポーツへの長年にわたる取り組みにから得たノウハウを取り入れ、世界中の自動車メーカーが走行性能向上・テストのために利用するニュルブルクリンクサーキットで鍛えた、ルノー・レーシング直系のスポーツハッチだ。
メガーヌRSトロフィーは、メガーヌ ルノー・スポール シャシーカップをベースに、5000rpm以上でのトルクの落ち込みをこれまでより抑えるようチューニングを施した、273ps(201kW)/5500rpm、36.7kg.m(360Nm)/3000rpmを発生するエンジンを搭載した。このエンジン特性の変更により、コーナリング中の6速マニュアルトランスミッションのシフト操作を減らすことができ、その結果コーナリングスピードを高めることに成功したという。また、ノーマル比で4㎏軽量な、アクラポヴィッチ製チタンマフラーを採用した。
また、メガーヌRSトロフィーSは、トロフィーの装備にプラスして、オーリンズ製車高調整式ダンパー、スピードライン製19インチブラックアロイホイール、ミシュランパイロットスポーツカップ2タイヤを採用している。
さらに、メガーヌRSトロフィーRは、ドイツのニュルブルクリンクサーキットで、今年6月に量販FF車最速となる7分54秒36(2014年6月現在)を記録したトップモデル。このモデルは、メガーヌRSトロフィーSの装備に加え、軽量なコンポジットフロントスプリング、スピードライン製19インチレッドアロイホイールを採用、軽量化のためにリアシートを取り外した2シーターモデルである。RSトロフィーRは左ハンドル仕様で、残る2台は右ハンドル仕様となる。
このフレンチ・ホットハッチは、2015年1月9日から13日まで、全国のルノー正規販売店で予約注文を受け付ける。この3モデルは、それぞれメガーヌ・ルノー・スポール・トロフィーが90台(426万円)、メガーヌ・ルノー・スポール・トロフィーSが60台(477万円)、メガーヌ・ルノー・スポール・トロフィーRが60台(499万円)の限定販売となる。(編集担当:吉田恒)