家計簿を付けている女性、付けていない女性と比べて「貯金額」「世帯年収」に100万円の差

2015年01月13日 12:26

 家計簿を付けている女性とそうでない女性では、貯金額と世帯年収に100万円近い差があることが、株式会社BearTailの調査で分かった。家計簿アプリ「ドクターウォレット」を手がける同社は昨年12月、20代~50代の家計簿を付けている女性、付けていない女性それぞれ275名の計550名を対象に、ウェブアンケートを実施。

 事前調査では、20歳以上の女性2169人のうち、家計簿を付けている人は40.4%だった。家計簿を付けていない女性のうち、50.5%は「過去には家計簿を付けていた」と回答しており、継続の難しさが伺える。

 現在、家計簿を付けている女性に「貯金額」と「世帯年収額」を尋ねたところ、平均貯金額は372万円、平均世帯年収は677万円だった。同様に、家計簿を付けていない女性に聞いた平均貯金額は266万円、平均世帯年収は570万円で、家計簿を付けていない女性はそうでない女性と比べて、「貯金額」「世帯年収」ともに約100万円多かった。家計簿を付けている女性とそうでない女性、それぞれの平均年齢や家族構成などの属性が明らかにされていないため、なぜ貯金額や世帯年収に差が出るのか、本当の理由は分からない。ただ、日々の収支を把握できている人の方が、概ね「お金が貯まりやすい」とは言えるのだろう。

 家計簿を付けている女性に、方法を聞いたところ、1位は「ノート・手帳・メモ帳の家計簿」(29.5%)、2位は「市販の紙の家計簿」(22.2%)、3位「家計簿アプリ」(18.9%)、4位「Excelなどで作成したオリジナルの家計簿」(17.1%)などとなった。全体の半数は「紙」のツールを使っているが、3人に1人以上はアプリやExcelなどのソフトを利用している。

 家計簿を付けている女性に、「どうしたら家計簿は続けられると思いますか?」と質問したところ、最多は「金額や内容を簡単に入力できる」で52.7%、次いで「細かいことは気にしない」(36.7%)、「ジャンル分け(費目)がわかりやすい」が35.6%となった。今年こそ家計の収支をしっかり把握したいと意気込む人は、まず、「細かなことは気にしないで、記録がしやすい家計簿ツールを選ぶ」のが重要と言えそうだ。(編集担当:北条かや)