菅義偉官房長官は19日の記者会見で大阪都構想について「市民のみなさんが決めることなので、市民の皆さんに委ねることだろう」と政府としては大阪市民の意思決定に委ねる考えを明確にした。
大阪都構想をめぐっては5月に住民投票が行われる予定だ。菅官房長官は「都構想については大阪市民の判断に尽きるのだろうと思う」と住民投票の結果を待ちたいとの考えを示した。
一方、野党第1党の民主党の代表に岡田克也衆院議員の就任が決まり、安倍政権、自公政権との対峙姿勢を示していることについて「民主党のみなさんには反安倍政権とか、反自公政権とかいうのではなく、建設的な議論をこれから始まる国会で行うようお願いしたい」とけん制した。
菅官房長官は「民主党としてどうするかが一番大事。批判するだけでなく、具体的にどういう対応をするのかを国民に明らかにしていく必要がある」と語り、それぞれの政策に対し具体的な対案を示していくべきとの考えを強調した。
また、格差拡大につながっているなどアベノミクスに対する批判については「景気回復にはこの道しかないと、その道については3本の矢を一体的に放つことによって景気回復をしていくということ。そして(総選挙で)アベノミクス解散ということを掲げ、結果的に国民の皆さんの支持を頂いた。自信を持って、着実にスピード感を持ってすすめていきたい」と切り返した。(編集担当:森高龍二)