アサヒスーパードライはアサヒビールが1987年3月17日に発売したビールだ。そのコンセプト“Dry Beer”は、80年代に日本で販売されていた同社を含めた他社製従来型ビールに比べ、苦味を抑え、甘さも少なくしたビールだ。アルコール度数も従来よりも0.5%高い5%とした。つまり、苦くてコクがあるビールではなく、いわゆる“キレのあるビール”を目指して開発。アサヒスーパードライは、アサヒビールがそれまで蓄積してきた経験やノウハウに頼らず、社内コードネーム「FX」としてゼロから開発したビールとして発表された。
そのアサヒスーパードライは1996年6月、キリンラガービールを抜いて月間国内ビールシェア1位の座を獲得。翌、1997年には年間シェアでもトップとなり、1998年には、キリンラガーと一番搾りを合わせたシェアを超える。以来、現在までアサヒスーパードライはトップシェアの座をキープし続けている。
そのスーパードライに今期さまざまな仕掛けが実施される。「スーパードライ」は、1987年の発売し、2014年に累計出荷数が35億箱を突破した。その記念として「スーパードライ」ブランドからさまざまな期間限定商品を発売する。
先般報告した2月17日に限定発売する「スーパードライ ドライプレミアム 煎りたてコクのプレミアム」に次いで、2月24日から春限定の「スーパードライ スペシャルパッケージ」を4月末まで発売する。サクラの花が満開のピンクの缶がコンビニやスーパーの棚に並ぶ。中身に変更はなく普通の「スーパードライ」だ。
また、“超辛口の「スーパードライ」”として「アサヒスーパードライ エクストラシャープ」を3月31日から期間限定で全国発売する。氷点下で濾過する “エクストラコールド濾過製法”と、発酵度を高めアルコール度数を5.5%に高めたことによって、スーパードライのコンセプト“洗練されたクリアな味、辛口”はそのままに、“超辛口の「スーパードライ」”を作り上げた。
パッケージは、通常の「スーパードライ」をベースに“超辛口の「スーパードライ」”としての“冷涼感”“刺激”“シャープさ”をコバルトブルーと白で表現。また、“限定醸造”“累計35億箱突破記念”であることを缶体上部に記載した。
「アサヒスーパードライ」は、“日本のビール”を代表するブランドに成長した。現在、世界約70カ国で販売されている。(編集担当:吉田恒)