ミクシィ、「モンスト」効果により上方修正

2015年02月08日 07:38

 ひところ、スマートフォン(多機能型携帯電話)向けゲームの代表的なタイトルといえば、やはりガンホー<3765>の「パズル&ドラゴン(パズドラ)」であったが、しかしスマートフォン向けゲームの市場の拡がりにともない、様々な人気ゲームが登場し登録ユーザー数を獲得している。そのなかでも今、勢いがあるのがミクシィ<2121>が運営する「モンスターストライク(モンスト)」ではないだろうか。

 その「モンスターストライク」の好調さを受けてミクシィは6日、2015年3月期連結決算の業績予想を上方修正するとの発表を行った。上方修正の要因としてミクシィは、スマートフォン向けゲームの「モンスターストライク」の好調さを挙げている。

 ミクシィによれば、2015年3月期連結決算の業績予想のうち、売上高をこれまでの予想である1000億円から前期比9倍となる1100億円に、そして本業のもうけにあたる営業利益をこれまでの予想である450億円から前期比約104倍となる500億円に、そして純利益をこれまでの予想である290億円の黒字から320億円の黒字にそれぞれ上方修正した。前期の純利益は2億2700億円の赤字であった。

 また今回の2015年3月期連結決算の業績予想の上方修正を踏まえて、期末配当をこれまでの49円から56円に上積み。そして年間配当は79円を見込んでいる。前期の年間配当は14円であった。またミクシィは14年7月1日付で1株を5株にする株式分割を行っており、これを考慮すると今期の年間配当は実質395円と大幅増配となる予定だ。

 そして同日、ミクシィは14年4~12月期の連結決算を発表。それによれば、売上高は前期比973.7%アップの628億円、営業利益は299億円で前期は5億円の赤字、経営利益は299億円で前期は6億円の赤字、そして純利益は191億円で前期は15億の赤字であった。
 
 こうしたミクシィの業績拡大を支えたのはやはり「モンスターストライク」であり、海外展開を進めるなど日に日に「モンスターストライク」の登録ユーザー数は増加しており、15年1月の時点でそれは2300万人を突破したとのこと。(編集担当:滝川幸平)