民主党の岡田克也代表が26日、網膜はく離再発のため緊急入院、手術措置を受けた。民主党の近藤洋介役員室長によると「岡田代表は同日午後の本会議中に眼の異常を感じ、都内の病院で検査を受けたところ、網膜はく離再発が分かり、入院・手術することになった」という。
近藤室長は「入院は短期間のもので、来週前半に党務復帰できる見通し。ただし、3月1日の党大会は欠席。長距離の移動を伴う出張についても当面見合わせる」意向。
岡田代表は前日の日本記者クラブでの記者会見で「政権交代ができる政党ができない限り日本の政治は良くならない。そして、政権交代できる政党は民主党だ」と政権与党に対抗できる政党に民主党がならなければならないとのこれまでの考えを特に強調し、民主党が負うべき政党としての役割の重さと党の代表としての責任の重さを自ら示していた。
そして、民主党が生活者、納税者、消費者、労働者の立場に立つ政党だとした。また、目指す社会は「多様な価値観を互いに尊重しながら、お互い支え合っていく共生社会」だとした。
岡田代表は「そうした社会への実現のために、既得権とたたかう改革志向の未来政党だ」と政党の性格をアピールした。岡田代表の下でその実効をめざしスタートを切ったばかりだけに、網膜剥離の再発は強いリーダーシップを発揮していくうえで、統一地方選、来春の参院選、その次の総選挙に健康上、無理がきかないという課題を浮き彫りにしてしまった。(編集担当:森高龍二)