民主党の岡田克也代表は衆議院予算委員会で擬装国家「イスラム国」によるシリアでの邦人拉致・殺害テロ事件に関連し、政府の危機管理のあり方を追及。総選挙での応援遊説のため総理や官房長官が揃って官邸を離れ、官邸の留守番を官房副長官に任せていたことに、予算委での質問後の記者会見で「今後もこういうことをやられたのでは国民の1人としてたまったものではない」と強く批判。「ぜひ考え方を反省し、改めてもらいたい」と提起した。
岡田代表は「どう考えても総理と官房長官がともに官邸を離れるということは理解できない。国家の危機管理として非常に問題があると思う。法律上は副長官がいればいいということなのかも知れないが、オペレーションルームに降りて指揮を執るということは、総理でなければ、官房長官しかでき得ないことだと思う」と懸念した。
岡田代表は「しかも(官邸を離れていた理由が)公務ではなく選挙だった。本当に万全を尽くしたのかと言わざるを得ない」と語った。
前々回の総選挙においては北朝鮮がミサイルを発射する可能性から、当時、野田佳彦総理、藤村修官房長官のいずれかは官邸にいた。(編集担当:森高龍二)