いささか古臭い話で恐縮なのだが、筆者が子供の頃の家庭用ゲーム機の代名詞的存在といえば、これは間違いなく「ファミコン(ファミリーコンピュータ)」であった。「ファミコン」といえばそれは「家庭用ゲーム機」のことを意味し、その時の印象があまりに強いためだろうか、いまだに家でゲームすることを「ファミコンする」という風に言ってしまう。
しかしそれから時は流れ、現在では様々なゲーム機が登場し、それぞれが独自のユーザーを獲得しており、「ゲームをする」とい一口に言ってもそれがどのゲーム機で遊ぶことなのか判別できない状態だ。しかしそうした状況にあっても、「ゲームをする」と聞いた時に多くの人が「プレステ(プレイステーション)」を頭に思い浮かべるのではないだろうか。それくらいにソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション」は、ゲーム業界の中で確固たる地位を築くに至っている。
そして2013年11月(国内は14年2月)に「プレイステーション」の最新機種「プレイステーション4」を発売したソニー・コンピュータエンタテインメントは4日、その「プレイステーション4」の世界累計販売台数が3月1日付で2020万台を突破したとの発表を行った。発売より約1年4ヶ月で2020万台を突破したことになり、これは歴代の「プレイステーション」シリーズでも最速となる。
「プレイステーション4」は13年11月に欧米で発売が開始され、日本では翌年の14年2月に発売が開始された。それ以来、高精細の映像やネットワーク機能充実により、北アメリカやヨーロッパを中心に好調な売れ行きをみせた。その結果、14年10月末には世界累計販売台数は1350万台を突破、そして14年の年末商戦でも410万台以上を販売し、さらに15年1月4日には世界累計販売台数を1850万台にまで伸ばした。
好調さは15年に入っても継続され、1~2月の世界累計販売台数は170万台であり、00年に発売され12年間で累計1億5500万台以上を販売した「プレイステーション2」をしのぐペースで台数を伸ばしている。
そうして世界での販売が好調に推移するなかで、国内の販売は伸び悩みをみせていたが、しかし2月26日に投入された人気タイトルの「ドラゴンクエストヒーローズ」などの効果により、国内の販売についても改善傾向がみられている。(編集担当:滝川幸平)