速やかに不服申立て行う 関電 高浜原発問題で

2015年04月15日 08:19

 関西電力は14日、福井県にある高浜原発3号機、4号機について、福井地裁が住民らによる「運転差止めを求める仮処分命令申立て」を認めたことを受け、「当社の主張を理解頂けず、誠に遺憾と考えており、到底承服できるものではない」とのコメントを発表した。

 関電はコメントで「決定文の詳細を確認のうえ、速やかに不服申立ての手続きを行い、再稼動に向けたプロセスへの影響を最小限に留めるべく、早期に仮処分命令を取り消して頂くために、高浜発電所3、4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くす」としている。

 関電は「高浜発電所3、4号機は新規制基準の適合性審査会合等で、当社が科学的・技術的観点から安全性についての説明を重ねてきた結果、2月12日、原子力規制委員会より原子炉設置変更許可を頂いたプラント」としている。しかし、福井地裁は、その規制委員会の新規制基準そのものが「緩やかで、原発の安全性は確保されていない」と問題視しているため、今後、関電の申し立てに基づく審理の成り行きが注目されるところとなる。(編集担当:森高龍二)