脱原発に取り組む菅直人元総理は14日の福井地裁の決定(福井地裁は関西電力高浜原発3号機、4号機の運転差し止めを命じる仮処分命令を発令)について「命令の持つ意味は極めて大きい」とブログ発信した。
菅元総理は「関西電力は今年中に高浜原発3号機、4号機を再稼働させ、建設から40年を超える1号機、2号機についても運転延長を認めさせようとしていた」とし「仮処分はすぐに効力を発揮し、決定の取り消し・変更や仮処分の執行停止がない限り、3号機、4号機の再稼働はできず、今年中の再稼働の可能性は極めて小さくなった」とした。
そのうえで、菅元総理は「新しい3号機、4号機が運転できないのに、建設から40年を超える古い1号機、2号機の運転が認められることは常識的には考えられない」とし、1号機から4号機まで再稼働が難しくなったとしている。
菅元総理は今回の福井地裁の決定について「4つのプレートの境目に位置する日本列島の地震による原発の重大事故の可能性を司法が認めた。今回の決定は極めて重い。近く予定される九州電力川内原発の仮処分の判決も注目される」とした。
また「国民の多くが望む脱原発を安倍政権が無視している現在、司法が果たしている役割は大きい」とし「福島原発事故から5周年を迎える来年までに国会でも原発再稼働を阻止する力を結集したい」と発信している。(編集担当:森高龍二)