矢野経済研究所では、FX(外国為替証拠金取引)店頭取引市場における有力企業16社へのアンケート調査を実施した。その結果、企業単体集計の 2015 年3月の預かり残高第1 位は GMO クリック証券、第2位は外為どっとコムとなった。また、企業グループを加味した集計では、第1位はSBI グループ、第2位は GMO グループとなった。
企業単体における預かり残高ランキングの第1位はGMOクリック証券で 1,213 億円、第2位の外為どっとコムは1,069億円。企業グループを加味した集計では、第1位が SBIグループ(SBI証券、住信 SBIネット銀行、SBIFX トレードの合算値)(1,733 億円)、第2位はGMOグループ(GMOクリック証券、FX プライム by GMOの合算値)(1,372 億円)であった。企業グループを加味した場合、前月比で最も高い増加率はGMOクリック証券(2.62%増)。次いで GMOグループ(2.30%増)、DMM.com 証券(2.26%増)であった。
また、企業単体における口座数ランキングの第1位はDMM.com 証券で44.2 万口座、第2位のGMOクリック証券は39.4万口座。企業グループを加味した集計では、第1位がSBIグループ(SBI証券、住信SBI ネット銀行、SBI FX トレードの合算値)(61.1万口座)で、第2位は GMOグループ(GMOクリック証券、FXプライムbyGMO の合算値)(55.2 万口座)であった。企業グループを加味した場合、前月比で最も高い増加率はSBIグループ(10.94%増)。次いでマネースクウェア・ジャパン(1.72%増)であった。なお、ワイジェイ FX の口座数が減少しているのは、3月13日をもってシステムトレード(MT4)のサービスを終了したためである。
そして、月間取引高ランキングの第1位はGMO クリック証券で101.4兆円(百万通貨を1億円として換算)、第2位はDMM.com証券で87.7 兆円(同)であった。前月比で最も高い増加率は外為どっとコム(19.80%増)。次いでワイジェイ FX(16.04%増)であった。
このようにFXは、株よりも取りつきやすいため、副業としてすっかり我々の生活に定着した感がある。しかし、ギャンブル性が高いため、うっかりすると、身を亡ぼす事態にもなりかねない。(編集担当:慶尾六郎)