民主党の枝野幸男幹事長は政府が今国会で成立を目指す安全保障法制の見直しにより「いろいろな意味でリスクが高まる」と懸念した。
枝野幹事長は「70年間の基本原則から180度転換し、自衛隊がいつでも、どこでも、海外に展開し、武力行使をすることにつながる中身」と改めて問題提起した。
そのうえで、国会論戦などを通じて分かりやすく問題点を国民に伝え、6月末をめどに幅広い国民的運動の盛り上がりをつくっていきたいと世論の後押しにより、時間をかけた議論になるよう政府・与党の動きをけん制していきたい考えを示した。
政府は安保法制に関連する法案を今週に閣議決定し、法案提出の模様。枝野幹事長は「具体的な条文を見た上で、なおかつ与党だけでもまとめるのに時間がかかった、論点が多岐にわたり量的にも大きいものだから、きちんと精査をさせていただいたうえでなければ議論には入れない」と審議入りまでに、法案の条文を精査する時間が必要だとしている。(編集担当:森高龍二)