トヨタとマツダ、環境や安全技術などで業務提携

2015年05月16日 17:17

 トヨタ自動車<7203>とマツダ<7261>が13日、環境や安全技術分野などの幅広い分野で業務提携するとの発表を行った。こうして大手自動車メーカー同士が資本関係なしに提携するのは異例のことで、両社はトヨタ自動車が持つ燃料電池車(FVC)の技術、そしてマツダが持つガソリンやディーゼルエンジンの高出力・低燃費技術をそれぞれに供与することで、世界的に厳しくなりつつある環境規制に対応し、安全対策などでも他社より一歩抜きん出たい考えだ。今後は両社で検討委員会を立ち上げ、具体的な内容を詰めていくという。

 両社の発表によれば、環境分野においてトヨタ自動車が持つ、家庭の電源で充電することのできるプラグインハイブリッド車(PHV)や燃料電池車といったエコカーの技術をマツダに供与するとしており、反対にマツダは独自の環境技術である「スカイアクティブ」をトヨタ自動車に供与する方針だという。エコカーの開発には巨額の投資が必要となるが、これをトヨタ自動車とマツダが共同で行うことにより負担軽減を狙うとともに、自動ブレーキなどの先進的な安全技術においても協力関係を築き強化したいとしている。

 今回、環境や安全技術など幅広い分野において業務提携するとの発表が行われたが、トヨタ自動車がマツダにハイブリッド車(HV)の技術を提供するなど、すでに両社は提携関係にある。今後はどのような商品や技術で協力関係を築いていくか、検討委員会を設置し具体的な内容を決めていくとのこと。

 また将来的に両社が資本提携を結ぶ可能性については、今のところそうした予定はないとのこと。あくまで「よい車を作る」ことが目的であり、車作りのパートナーとしての関係を続けていくとの方針を示すにとどまっている。

 世界的に自動車の環境規制は強化の傾向にあり、去年、ヨーロッパで新たな排ガス規制が導入されたほか、世界最大の市場である中国や新興国でも今後、環境規制は強化されるものとみられている。今回のトヨタ自動車とマツダの提携には、こうした傾向に対応し販売力を強化する狙いがある。(編集担当:滝川幸平)