LINEがまた新機軸を打ち出した。最大200人まで同時に音声通話ができる無料グループ通話アプリ「Popcorn Buzz」をAndroid先行で全世界同時公開した。また、エイベックス・デジタル(ADG)、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)と三社で設立したLINE MUSICがユニバーサル ミュージック合同会社(UMJ)に資本参加した。
LINEは4日、最大200人まで同時に音声通話ができる無料グループ通話アプリ「Popcorn Buzz」(Android対応/無料)を公開したと発表した。
「Popcorn Buzz」は、最大200人が同時に音声通話できるグループ通話アプリ。プライベートシーンはもちろん、これまで有料のものが主流だった電話会議サービスの代替としてビジネスシーンでも無料でグループ通話を利用できる。通信環境はWi-Fi・3G・4G回線対応。3G・4G回線にて利用時は別途パケット通信料が発生する。
また、「Popcorn Buzz」では、名前とプロフィール写真を登録するだけで会員登録が完了し、グループ毎に発行されるURLをメール・SMSなどを通じて友人に送付・招待することでグループ通話を可能になる。加えて、LINEユーザーは「LINEログイン」での会員登録と、LINEの友だち情報の同期が可能で、LINEユーザー同士でのグループ通話も可能だ。
対応言語は日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、マレーシア語、タイ語、トルコ語、ベトナム語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ブラジル語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、アラビア語で、サービス地域は全世界である。なお、近日中にiPhone版でも提供を予定しており、その後ユーザーの利用動向を見ながら、グループビデオ通話機能や、LINEのグループとの連携機能の追加を検討していく予定だという。
また、同日、ADG、SMEと三社共同出資によって設立したLINE MUSICが、新たにユニバーサル ミュージック合同会社(UMJ)に資本参加したと発表した。
LINE MUSICは、14年12月に設立された。以降、新たな定額制音楽配信サービス「LINE MUSIC」の提供開始に向け、ADGおよびSMEの持つコンテンツや音楽サービスの展開実績、LINEが持つユーザー基盤やスマートフォンサービスの開発・運営経験など、各社が持つ経営資源を活かしながら、協議・開発を行ってきた「
そして今回、UMJが新たに共同出資企業として資本参加することに基本合意し、今後、四社でユーザーと音楽コンテンツの新たな接点や楽しみ方を創出することを目指し、事業を推進する方針。なお、近日中に公開を予定する定額制音楽聴き放題サービス「LINE MUSIC」のサービスの詳細など、今後決定する事項については、改めて発表するとしている。
たった、数年でここまでの世界的なアプリや音楽業界を代表する企業と組むなど、驚異的に進化するLINE。筆者も最近、スマホの機種変更をしたが、キャリア側のLINEデータに対する慎重さは驚くほどだった。これから先、どのような戦略をさらに打ち出してくるか楽しみである。(編集担当:慶尾六郎)