若者を中心に、今やすっかり欠かせないコミュニケーションツールとなったSNS。不動産情報を手がけるオウチーノが今年3月、学生を除く全国20~39歳の独身男女553人を対象にウェブアンケートを行なったところ、LINE・Twitter・Facebookのいずれかで「家族とつながっている」と答えた人は45.5%だった。また、家族同士でLINEの「トーク」をしている人は、LINE ユーザーの49%と半数に達し、LINEで家族の「グループ」を作っている人は22.1%だった。
SNSの利用状況を20~39歳の独身男女に尋ねたところ、多い順にLINEが53.2%、Twitterが50.1%、Facebookが47.4%、いずれも利用していない人は23%。8割近い独身男女は、LINEかTwitter・Facebookのいずれかを利用している。男女別に見ると、LINEが男性47.3%、女性59.1%と、女性の方が約12ポイント高かった。Facebookは男性48.4%、女性46.4%と、性別による違いはほとんどない。
LINE・Twitter・Facebookのいずれかを使っている人に、「SNS で家族と『友だち』ですか? もしくはフォローしていますか?」と聞いたところ、3つのSNSいずれかで家族とつながっている人は、全体の45.5%と半数弱だった。詳しく見ると、LINE で家族と「友だち」になっている人は55.1%、うち「父親」が17.7%に対し、母親は26.2%、兄弟・姉妹は46.3%と多い。次いで割合が高いのは「Facebook」で、家族と「友だち」になっている人は27.9%、うち父親が9.2%、母親8.8%、兄弟・姉妹20.2%となっている。LINEやFacebookに比べ、匿名性の高いTwitterでは、「家族をフォローしている」人は16.2%にとどまった。
LINEユーザーのうち、家族と「トーク」をしている割合は49%と、半数に達した。さらに、家族の「グループ」があるか聞いたところ、「ある」と回答した人は22.1%だった。これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだが、ユーザーからは、「家族でLINEの『グループ』ができたことにより、みんなで出掛ける相談がしやすくなった」(25歳女性)や、「ちょっとしたことも報告するようになった」(31歳女性)など、気軽にコミュニケーションをとるようになったという声が多い。他にも「甥っ子、姪っ子の写真が(送られてくることが)増えた」(38歳女性)など、近況報告をしやすくなったとの声もあった。SNSの登場で、家族間コミュニケーションのあり方も少しずつ、変わっているのかもしれない。(編集担当:北条かや)