梅雨が到来し、そして暑い夏が来る。日に日に気になってくるのが「ニオイ」だ。株式会社ドゥ・ハウスによると、自分自身のニオイが気になったことがある人は、全体で6割。男性より女性の方が「ニオイ」に対しての意識が強いという。
同社は、自社のインターネットリサーチサービス『myアンケート』を利用し、20歳~59歳の男女を対象に「ニオイ」に関するWEBアンケートを実施した。調査期間は2014年6月6日~6月10日。有効回答は1000人から得た。
それによると、最も「ニオイ」が気になる場面は、1位「仕事をしているとき(21.9%)」、2位「人がそばにいるとき(19.1%)」、3位「スポーツ中やスポーツをした後(15.0%)」となった。男女別に見ると、男性の1位は「仕事をしているとき(25.8%)」、女性の1位は「人がそばにいるとき(21.9%)」となり、男性は一日を最も多く過ごす場面であるのに対し、女性は場所を問わず自分のニオイを気にしていることがわかった。
また、自分のニオイが気になる人に、どんなニオイ対策用の製品を使用しているか聞いたところ、「制汗スプレー」が48.3%と最も多い結果となった。2位以降は男女間で異なり、男性の2位は「ニオイ対策の製品は使用していない」で31.7%に上り、3位は「汗ふきシート」で27.2%となった。最初に述べたように男性の6割近くが「自分のニオイが気になる」としながらも、その中の3割以上の人が対策をしていないという事実が明らかになったという。
女性の2位は「柔軟剤(洗濯用)」で31.0%、3位は「ロールオンタイプの制汗剤」で28.5%。最近さまざまな香りのものが出ている「柔軟剤」だが、従来の衣類を柔らかくする機能に加え、ニオイ対策のためにも使用されていることが伺える。
他人のニオイで最も気になるものについて聞いたところ、1位「口のニオイ(28.6%)」、2位「体のニオイ(24.8%)」、3位「汗のニオイ(13.8%)」となった。 各項目における男女間の差は小さかったものの、「気になるニオイはない」については、男性11.0%、女性3.4%と7ポイント以上の差があり、男性より女性の方が、自他を問わずニオイに対する意識が強いことがわかった。
ニオイは目に見えない上、その時の体調や環境によっても左右されやすく、対策が難しいもの。最近は、「スメハラ」(スメルハラスメント=ニオイによって周りに不快感を与えること)という言葉も出てきており、ニオイ対策の必要を感じている人が増えている。エチケットとして対策をすることは大事だ。しかし、自分が良いと感じているニオイでも、香りの付け方や強さによっては、逆に周囲の人に不快感を与えてしまうこともあるため、注意したい。(編集担当:慶尾六郎)