民主党の安住淳国対委員長代理は17日、安保法案について「憲法の問題が惹起されてから、この法案は憲法違反という疑いを持っている国民がかなり多い」と提起したうえで「そういうなかで政府が10本を束にして出してきた法案だから、果たして対案を出すほどなのか」と述べ「廃案にした方がいいと思うので、分かりにくい対応はしないようにしようと思っている」と語った。
安住国対委員長代理は「個々の法改正で一部賛成でも他の9法改正が反対であるならどうするつもりなのか」とし「こういう法案の出し方をしたら入口でイエスかノーかを言えというような話で、熟議の国会を否定することになるということは再三言ってきた。法案の出し方が本当に良くない」と改めて法案の出し方から問題とした。
また、国会会期を延長して安保法案を成立させたい政府・与党の考えに「150日と国会法で決まっているのだからその外にはみ出すようなものはコンセンサスを得られないと思わないとだめだ」と会期延長には反対の考えを示した。
安住国対委員長代理は「なぜ150日かというのは、150日の間にコンセンサスを得られる法案だから国民の理解を得られるというのが普通の認識。維新の党はどうか知らないが、わが党と自民党のなかでは歩み寄るところは少ないと思うので、延長してやるというのは無理やり強行して国民の声も聞かずに採決するというふうにとらざるを得ない」と強くけん制した。(編集担当:森高龍二)