会期延長 谷垣氏は今週の流れ、高木氏は反対

2015年06月17日 06:38

 民主党の高木義明国対委員長は16日の記者会見で、国会の会期延長について「政府与党内には大幅な延長の声もあるようだが、安保法案の早期成立を望む国民はいない」とし、国会を会期通り一端閉じ、法案も再検討したものを出し直すべきとの考えを示した。

 高木国対委員長は「安保法案について多くの不安と戸惑いの声がある中、われわれとしては、安保法案は憲法違反であり、政府の説明も論理破綻していると指摘せざるを得ない」とした。

 そのうえで、高木国対委員長は「国会を会期通りに閉じ、国民に考える余裕を与え、法案もしっかりしたものにして出し直すべきだ」と語った。

 また、17日に予定されている党首討論で、岡田克也代表は、安保法案と労働者派遣法などを取り上げる予定とした。

 一方、自民党の谷垣禎一幹事長は16日の会見で会期延長について「いろいろな今週の流れを見ないと、拙速に判断することはしないということ」と会期延長は肯定するも、期間については慎重な発言を行った。(編集担当:森高龍二)