民主党の細野豪志政調会長は16日の記者会見で、先週の訪米で、米国が安保法案の日本の議論に対してどのように受け止めているのかを記者団に聞かれ「安倍総理の訪米、ガイドラインの改定について評価があった。安保法制については総理がはっきりと『今国会で成立させる』と宣言したので、米国側はそういう前提、既定路線として受け止めている」との認識を示した。
細野政調会長は「興味がありそうな方には私から憲法違反という議論も出ていると国会状況を説明したが、相当な日本通の方以外は『そうなんですか』という感じ」と安倍総理が米上下両院合同会議で演説した内容について、総理としてのリーダーシップで実現するとの米国政界の受け止めをうかがわせた。
細野政調会長は「本来、いくつかの国会を経て与野党協議すべきであるにもかかわらず、その路線を取れない背景には米国での約束が非常に大きいと思う。取り返しはつかないが、明らかに順序が違う」と安倍総理の対応を問題視した。(編集担当:森高龍二)