インターネット通販大手のAmazonの日本法人アマゾンジャパン株式会社と積水ハウス株式会社<1928>及び大和ハウスリフォーム株式会社、株式会社ダスキン<4665>が、6月30日、共同で記者会見を開き、アマゾン社が同社サイト上に新しく開設する「リフォームストア」において、ネットでのリフォームビジネスに初めて参入することを発表した。
中でも最多の4011点(191品目×21都府県)を出品するリフォームトップシェアの積水ハウスグループは、「工事費は別途」という業界の常識を打ち破り、「工事費を含む」「定額パッケージ型リフォーム」を導入することで、ネット注文の手軽さとともに「分かりやすさ」と「安心」を訴求する。積水ハウスグループでネットリフォームを担当する子会社の積和建設は、リフォームの統一新ブランド「Re:QUEST」(リ・クエスト)を通じて展開を図る。今回のネット販売は、キッチンやバス、トイレと断熱窓といったパッケージ型の100万円クラスまでの小規模リフォームが中心。同時に参入する大和ハウスリフォームは、洗面やバスユニットなどは積水ハウスと同じだが、床下点検などもセットした点が独特といえる。ダスキンは、ハウスクリーニングやエアコン洗浄などをパッケージにしたメニューで参入する。
確かに、わざわざ店頭に出向いて相談しなくても、スマホやPCで気軽に検討できるのなら、リフォームやリノベーションの概念が大きく変わることになるだろう。アマゾンと3社はこれまで二の足を踏んでいた層の需要も獲得し、リフォームビジネスの新しい成長を目指す。(編集担当:藤原伊織)