菅直人元総理は10日までに、九州電力川内原発1号機について「老朽化対策に対する審査が終わっていない状態で、原発を再稼働するのは問題」として、政府の答弁を求める質問主意書を提出した。
川内原発1号機は現在、老朽化対策に対する審査が原子力規制委員会で行われている段階で、終了していない。菅元総理は「審査が終了していないのに再稼働するのか」と質している。
菅元総理は8日のブログで「川内原発1号機は運転開始から30年を超えている。(保安規定変更に対する)申請への原子力規制委員会の認可はまだ出ていない。つまり経年劣化に対する規制委員会のチェックは済んでいない」と指摘し「この状態で再稼働が行われれば、経年劣化チェックを受けないまま運転することになる」と提起していた。
そのうえで「規制委員会担当者は設置者の申請があれば認可が無くても再稼働できるといった説明をしている」とし「そんな規定はどこにもない」と根拠のないことをあげたうえで「経年劣化を30年の節目にチェックするという法の趣旨からして、規制委員会の認可を受けずして30年を超えて原子炉を運転するのは法に違反する」と認可のないまま運転した場合には「違法」としている。原発再稼働に積極的な安倍政権がどのような答弁をするのか注目される。(編集担当:森高龍二)