安倍晋三総理は総理官邸で10日、日韓・韓日議員連盟の表敬を受け、「今年は日韓国交正常化50周年の年になる。これまでの50年間の両国の友好・協力・発展の歴史を振り返りながら、未来志向の関係をこれから築いていきたい」とあいさつした。
また安倍総理は「日韓両国の議員交流を極めて重視している」とし「わたしも朴大統領とともに両国関係発展に力を尽くしていきたい」とした。
安倍総理は「日韓両国の橋渡しの役割を果たしているみなさまに敬意を表するとともに、みなさまと共に両国関係発展のために尽くしていきたい」とした。
この日開かれた日韓・韓日議員連盟合同総会で採択された「共同声明」では「日中韓三国共同教科書実現のために両国の歴史教科書をそれぞれ相手国の言葉に翻訳し、参考書として活用することを検討する」なども入った。
共同声明は「日韓両国が自由、人権、民主主義、市場経済などの基本的価値を共有しながら、善隣友好関係を発展させてきたことを高く評価する」としたうえで「国交正常化50周年を迎えた今年、友好・協力・発展の歴史を振り返りながら、両国の新たな未来を築く飛躍の年になるよう努力していく」としている。
歴史認識問題については「韓国側は日本政府が村山談話をはじめ河野・菅談話などを通じ、侵略と植民地支配に対する反省と謝罪など正しい歴史認識の上で未来志向の関係を構築することが重要と強調した。日本側はこれら歴代政権の立場を継承していくことを再確認した」とし「両国議員連盟は、安倍晋三首相の戦後70年の談話には歴代政権の立場が反映され、相互信頼に基づいて21世紀パートナーシップ関係を深めるよう努力することに合意した」としている。
また、「日韓間の安保協力増進が緊要」と特に北朝鮮問題での取り組みでの認識を共有したほか「日韓両国の新産業分野での関連情報の共有および科学技術開発やエネルギー、特に原子力の安全性向上等の協力を強化していく」ことなどを確認した。(編集担当:森高龍二)