国民主権、民主主義と総理との戦い 枝野氏

2015年07月27日 11:29

 民主党の枝野幸男幹事長は政府・与党が集団的自衛権の行使を含む安保法案を、8割の国民が政府の説明不足を指摘する中で衆院を通過させ、今国会で成立させようとしていることに「国民主権、民主主義と安倍総理とのたたかい」と訴え、世論に訴えた。

 枝野幹事長は「国会の(与党の議席)数の力では、私たちは残念ながら勝つことはできない」と厳しい状況を示したうえで「しかし、日本には70年に及ぶ民主主義の積み重ねがある。多数の議席を持っていても国民の皆さんの反発の動きが大きくなれば、勝手にできるわけではない。それは新国立競技場建設の話で証明された」とアピールした。

 枝野幹事長は「民主主義と立憲主義を守り国民の声に耳を傾けながら、戦後復興と高度成長を先輩たちが作りあげてきた。70年間積み重ねて来た宝をぶち壊そうという(総理の)どこが保守なのか。自分が保守だと思っている人にも働きかけ、暴走にストップをかけたい」と参院で始まる本格的な審議と共に、国会の外での後押しを呼びかけた。(編集担当:森高龍二)