安保の緊急性では尖閣諸島が一番高い

2015年07月19日 17:11

 民主党の枝野幸男幹事長は19日のHNK番組で、安保法案について「国民に不人気な政策(法案)でも国会の中で審議が進めば、これは反対だけどやむを得ないなという方向にいって、機が熟してくるものだが、今回は審議すればするほど反対が増えていっている。だから、理解が進まないうちに(衆院を通してしまおう)ということだったのではないか」と政府・与党の姿勢を問題視した。

 枝野幹事長は「安保法案の問題点はかなり明らかになってきていると思っているが、個別の問題はたくさんある。また尖閣諸島の問題については自民党にこそ対案がない。尖閣を、民間人を装った武装集団が襲ってきた場合、海上保安庁と自衛隊との連携をきちっととれるようにする法案(領域警備法案)を提出している。自民党に対案を出してもらって、しっかり議論したい」と語った。枝野幹事長は、安保の緊急性では尖閣諸島が一番高いと指摘し、これへの対応こそ、急ぐべきとの考えを示した。

 また、「現行の周辺事態法やKPO法についての改善の余地(バージョンアップについての考え)がある」とした。

 枝野幹事長は「安倍総理の言っている集団的自衛権は憲法違反であり、立憲主義の破壊だということを国民にしっかり伝えなければならない」とし、理解が広がれば、周辺事態法やKPO法についても改善すべき点を示していく考えをうかがわせた。(編集担当:森高龍二)