ニッカウヰスキーから3000本限定のシングルモルトが2種リリース

2015年08月02日 19:21

Nikka Malts

9月1日から全国で発売する「シングルモルト余市ヘビリーピーテッド」(写真左)と「シングルモルト宮城峡シェリーカスク」(各700ml)、アルコール度数は48%と高めにすることで香味を封じ込めている。それぞれ3000本の限定販売だ

 ニッカウヰスキーが国内で稼働させているふたつの蒸溜所から、個性的なシングルモルト・ウイスキーを発売する。

 アサヒビールを通じて9月1日から全国で発売するのは、「シングルモルト余市ヘビリーピーテッド」と「シングルモルト宮城峡シェリーカスク」(各700ml)の2種。それぞれ3000本の国内限定商品だ。この2本のシングルモルトは、同日に通年販売として新発売する「シングルモルト余市」「シングルモルト宮城峡」のそれぞれの個性をより強調したモルトウイスキーだ。

 「シングルモルト余市ヘビリーピーテッド」は、土や植物からなる泥炭を乾燥させたピートを燻したモルトでつくられる“ヘビーピートモルト原酒”のみを厳選してヴァッティング(混和)したシングルモルト・ウイスキー。余市蒸溜所に吹く潮風を思わせる力強いピートの香りとフルーティで香ばしい甘い香り、ピートの深い味わいと厚みのあるコクが特徴だという。ラベルは余市の海をイメージした藍色を採用した。

 余市原酒のピーテッドモルトは、従来から“日本のアイラ・モルト”と表現する人も多く、創業者の竹鶴政孝氏が創業当時から余市付近で採取したピートを燻し、麦芽を乾燥させる製法から生まれたモルトウイスキー。このうえなく“深みのあるピート香”に期待が高まる。

 一方の「シングルモルト宮城峡シェリーカスク」は、ニッカ宮城峡蒸溜所原酒をスペインの酒精強化ワインであるシェリーの貯蔵に使われた樽を使って熟成させた“シェリー樽熟成原酒”のみを厳選してヴァッティングしたシングルモルト・ウイスキー。深みのあるリッチなシェリー樽の香りとレーズンのような甘い香り、麦芽の香ばしさとふくらみのある味わいを持つという。ラベルは、宮城峡の特長である華やかさ、甘さをイメージしたエンジ色を採用した。

 昨年来、テレビドラマ「マッサン」などの影響で、ウイスキー市場が拡大。ウイスキーに対する興味や関心が高まっている。こうしたなか“より本格的なウイスキーを楽しみたい”というニーズから、従来型モルトウイスキー・ファンだけでなく、新しいシングルモルト愛好家が増えつつある。アサヒビール&ニッカウヰスキーは、通年販売のシングルモルト・ウイスキーに加えて、蒸溜所の個性を強調した限定商品を発売し、ウイスキーの楽しさを提供するという。(編集担当:吉田恒)