2015年10月より国民に対し通知が開始される「マイナンバー」。通知後は、2016年1月より実際に運用開始が予定されている。マイナンバーとは、国民一人ひとりが所有する12桁からなる番号で、医療情報などのさまざまな個人情報を一括にまとめるとされている。社会保障や税制度の効率化を図り透明性を高めるためのものと言われている。
10代から60代の全国男女に対し、マイナンバー制度を知っているか尋ねたところ、「説明ができるくらい詳しく知っている(4%)」「どのような制度かある程度知っている(42%)」「名称を知っている程度(42%)」と内容の認識に差はあるものの、制度自体を認知している人は88%という結果になった。残りの12%は「知らない」と回答した。
10代から60代の全国男女に対し、マイナンバー制度について知っていることを尋ねたところ、「マイナンバーとは国民一人ひとりが持つ12桁の番号」が68%でもっとも認知されいる。続いて「一度着いた番号は、原則一生涯同じものを利用する(51%)」「2015年10月から住民票を持つ人すべてにマイナンバーが通知される(42%)」が多く知られている情報という結果になった。なお、「知っていることはない」と答えたのは2割近くの19%。
10代から60代の全国男女に対し、マイナンバー制度について見聞きしたことがある情報源を尋ねたところ、69%が「テレビ」と回答した。続いて「新聞(26%)」「インターネットのニュース・記事(21%)と続いた。
またマイナンバー制度の不安に思うことを尋ねたところ、「個人情報の流出や悪用が心配(65%)」「個人情報を保護する対策ができているか不安(59%)」「新たな犯罪が発生するのではと心配(49%)」となった。マイナンバー制度導入に際し、個人情報の保護や流出、またそれを使った犯罪に対しての懸念が大きいことがわかる。
マイナンバーは10月より順次、国民に対して住民票の住所地に簡易書留にてマイナンバー(個人番号)が「通知カード」により通知される。実際の運用についてはまだすべて明らかにされていない。(編集担当:堺不二子)