日本共産党の仁比聡平参院議員が2日の参院安保特別委員会で明らかにした「統幕長訪米時の会談結果概要」(昨年12月)と題する内部資料で「討幕長が米軍中枢との会談で『(安保法制について)来年夏までには終了する』『オスプレイの不安全性を煽るのは一部の活動家だけ』などと発言していた」とする会談結果概要の事実関係について、中谷元防衛大臣は4日の記者会見で、この資料が実際に防衛省で作成したものかどうかを含め「調査中なので、コメントは控えたい」などと記者団に答えた。
なぜ、事実関係の確認に2日もかかっているのか、疑問だが、中谷防衛大臣は「間違いがないように調べているということでございます」などとした。
また幕僚長からのヒアリングですぐにわかるのではないのかとの問いには「資料につき、その点も含め、間違いがないように調査しているということです。できるだけ早期に調査を終えるように鋭意検討して進めたい」とした。
また中谷防衛大臣は、記者団から、資料調査でのアメリカ側との連絡はとの問いに「資料が防衛省の中で作られたものであるのかどうか調査した上でのことになる」と不思議な答弁を行った。
日本共産党の志位和夫委員長は「統幕長は『確認中』→自分の発言をどうして『確認』する必要があるのか、防衛大臣は『相手もあるので慎重に確認中』→米軍の了解がないと『確認』できないということか? 特別委で明らかにしてすでに2日。時間がかかるのはなぜなのか」と大きな疑問符をつけた。
志位委員長は「政府が知っていたとすれば政府ぐるみで国会を欺いていたことになるし、知らなかったとすれば指揮監督責任が問われる」。いずれにしても大問題だと提起している。調査結果が急がれる。(編集担当:森高龍二)