中谷元防衛大臣は4日の記者会見で、3日行われた中国の軍事パレードも踏まえ、中国の軍の近代化について記者団に受け止めを聞かれ「中国は経済も、政治面に加えて軍事面においても、国際社会で大きな影響力を持つに至っている」とし「中国が国際社会において自らの責任を認識し、国際的な規範を共有・遵守するとともに、地域やグローバルな課題についても、より協調的な形で積極的な役割を果たすことを期待している」と語った。
中谷防衛大臣は「昨日の中国の軍事パレード、約1万2千人の兵士の動員をし、戦車、ミサイルなど40種余りの装備と200機近い航空機を披露したことは承知している。今般、新たに公開した兵器には防衛省として注目しているが、一つ一つコメントは控えたい。中国は軍事力を内外に示す一方で、今回の行事に日中間の和解の要素といった未来志向の側面はあまり見られなかった」との認識を示した。
そのうえで、中谷防衛大臣は「今回、習近平国家主席は人民解放軍の人員を30万人削減すると宣言された。わが国としては今般発表された人民解放軍の定員削減が高い透明性をもって推進されるということを期待している」と期待を示し、中国軍の動向に注目していくとした。(編集担当:森高龍二)