生活の党の小沢一郎代表は、元陸上自衛隊レンジャー隊員であった井筒高雄氏との対談で、「国連に平和のための実力行使を行う自前の警察力がないから、十分に機能していない国連に頼っても仕方がないとの批判が常にある」としたうえで「日本が世界に先駆け、国連にその力を提供するため『国連待機軍』を創設すべき」と提唱した。
小沢代表は「自衛隊とは全く別に、国連専用の組織を編成し、国連に提供する」との発想で、「部隊は国連事務総長の指揮下に入る。国連の行動の一環で、まさに憲法第9条の理念に沿ったものであり、憲法第9条で禁止する国権の発動たる戦争・武力の行使とは全く異質なものと考えられる」と、国際貢献活動において、国連に警察力を提供する部隊を創設し、国連事務総長の指揮下で動くことが、憲法に合致した(実力行使においての面での)国際貢献だとの考えを示した。
そのうえで小沢代表は「安倍政権が進める安保関連法案は無原則に海外派兵を認めるもので、明らかに憲法違反。安倍首相はこのようなことを事実行為として積み重ねていくことで軍事大国を目指しているのではないか。国民と国の将来にとって非常に危うい法案は何としても廃案にすべきだ」と強く政府の安保法案に反対した。(編集担当:森高龍二)