育児にストレスはつきものだが、男性と女性では、その感じ方や解消法に違いがあるようだ。不動産情報サイトを展開するオウチーノが今年9月、20~45歳で、首都圏在住、かつ子どもがいる既婚男女700人を対象にウェブアンケートを実施したところ、「育児ストレス」を感じている女性は84%だったのに対し、男性は59.5%と大きく差が開いた。
「『育児ストレス』を感じたことはありますか?」と聞いた結果、「頻繁にある」女性は39%、「時々ある」女性は45%で、合計84%がストレスを感じている。一方、「ほとんどない」「まったくない」はそれぞれ1割以下だった。対して男性では、育児ストレスが「頻繁にある」が18.8%と女性の2分の1、「時々ある」は40%だった。全体的に女性の方が「強いストレス」を感じている度合いが強い。
「育児ストレス」を感じる理由を聞いたところ、最多は「子どもが言うことを聞かない」。次いで「夜泣き・なかなか寝付かないから」、「自分の時間がとれないから」という声も多かった。
「育児ストレスが原因でついやってしまったこと」を尋ねた結果、男女ともに「些細なことで子どもに怒鳴ってしまった」が突出して多かった。男性は36.7%、女性は57.4%と半数を超えている。次いで「子どもに当たってしまった」が多く、男性は13.5%、女性は23.6%。次に、男性は「子どもの前で夫婦喧嘩をしてしまった」が13.1%、女性は「子どもの前で泣いてしまった」が15.6%と続く。「育児ストレスが原因でついやってしまったことは、特にない」は、男性40.4%に対し、女性は15.6%。やはり女性のストレスは深刻なようだ。
育児ストレスの解消法を聞いたところ、男性は「夫婦でコミュニケーションをとる」がトップだったのに対し、女性は「睡眠をとる」「ママ友と話す・相談する」がトップだった。女性は夫より、同じ悩みをもつ友人同士で共感しあうことでストレスを解消しやすいのかもしれない。また男女ともに、「睡眠」や「1人の時間を作る」が目立つことから、誰とも関わらなくてよい時間をあえて作るのも重要なようだ。(編集担当:北条かや)