中谷元防衛大臣は7日までの記者会見で、安保法制の見直しにより、PKO活動での『駆けつけ警護』についての訓練について「段階的に、着実・確実に行っていく必要があるので、訓練を実施する前に、しっかりとした基本的事項や行動基準等も整えた上で、訓練を行っていく必要があると考えている」とした。
中谷大臣は「基礎となる基準や行動、考え方、こういうことを十分に部内で検討を行っていく段階であり、そういったことを確認した上で必要な指示を出したいと思う」とし、行動基準などを整え次第、駆けつけ警護の訓練に入る考えを示した。今回から、駆けつけ警護を新たな任務として行うことができるようにしたほか、これに伴い、武器の使用基準も緩和した。
中谷防衛大臣は法案成立を受けて、武器使用の基準も緩和されていることから、法施行の来年3月までに駆けつけ警護訓練を行う意向を示したもの。防衛省では、南スーダンでのPKO活動に駆けつけ警護の任務を追加する可能性があり、自衛隊活動任務のリスクが高まるとの指摘が出ている。(編集担当:森高龍二)