富士重のブースを飾る「SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT」、得意のシンメトリカルAWD+スポーツハイブリッドに最新のアイサイトを搭載するSUV。前作でガルウイングだったフロントドアは通常の前ヒンジ式、リアドアはスライド式と市販化に向けて着々と進化している
富士重工業が第44回東京モーターショー(10月30日から一般公開)で世界初公開するのは、先日レポートした次期インプレッサ5ドアだ。が、もう一台市販間近なコンセプトモデルがブースを飾る。
それが、「SUBARU VIZIV FUTURE CONCEPT(ヴィジブ・フューチャー・コンセプト)」。このヴィジブは、これまでスバル何度か提案してきたクロスオーバー車づくりの将来ビジョンを具現化したSUVのコンセプトモデルで、これまでに3回ショーモデルを公開してきた。今回、東京で発表するモデルは、市販化に向けた最終型との見方もある。つまり次期フォレスターということ。
アクティブなドライビングを象徴するデザイン・パッケージ。加えて、アイサイトを進化させた先にある自動運転技術やダウンサイジングターボとハイブリッドシステムを組み合わせたパワーユニットの採用など、スバルらしい安心で愉しいドライビングを実現する次世代技術を提案する。
デザインコンセプトは「SUBARU×ACTIVE LIFE」。スバルのデザインフィロソフィー「DYNAMIC(躍動感)×SOLID(塊感)」を表現し、アクティブでワクワク感あるデザインを表現したという。立体的な塊感のあるボディには、硬質で高密度な印象を強調した面構成とし、スバルAWDの運動性能を表現した力強く張り出すフェンダーと合わせて、スバル車の愉しさを想起させるデザインとした。スバル車の象徴であるヘキサゴングリル。サイドからリヤピラーへ伸びたキャラクターラインが力強い印象を与える。バンパーのダイナミックでワイドなモチーフにより、SUVらしいスタイルを獲得した。ボディサイズは公表されていないが、ショー会場の諸元には、全長×全幅×全高4400×1950×1770mm程度と表記される見込みだ。
インテリアは、センタークラスターの先進的なインターフェースからシンメトリカルかつ躍動的に広がるインパネとし、ドライビングへの期待感を高めるデザイン。ベージュと黒のコントラストに加え、内外装共通のアクセントカラーとしてオレンジを用いることにより、スポーティで愉しい空間を演出する。
パワーユニットは、SUBARU XV HYBRIDで市場導入したシステムを全面進化させた次世代型ハイブリッドシステムを採用。ダウンサイジングターボとの組み合わせによる燃費性能向上に加え、スムーズでリニア感ある加速性能により、走りの愉しさを両立しています。リヤアクスル同軸上にシングルモーターをコンパクトに配置することにより、プロペラシャフトを廃止。AWDでありながら、フラットなフロアを実現し広々した快適な室内空間とした。スバルAWDの性能を継承しながら、前後駆動力配分の積極的な制御によるベクタリング作用で運動性能を向上させている。
パワーユニットなどの詳細は分かっていない。が、エンジンはレヴォーグに搭載する1.6リッター直噴ターボだと思われる。(編集担当:吉田恒)