調査は今年4~6月にかけて実施。14年4月~15年3月に結婚(挙式、披露宴・披露パーティ)した全国の『ゼクシィ』読者に対し、地域ごとにランダムサンプリングして調査票を郵送。アンケートの記入は妻に依頼し、合計5701件の回答を分析した
リクルートマーケティングパートナーズ(本社・東京)の『ゼクシィ』が毎年公表している「結婚トレンド調査(2015年版)」によれば、14年度の「挙式、披露宴・披露パーティ」にかかった費用総額は「352.7万円」で、前年度から19万円増加した。対象期間は2014年4月~2015年3月で、消費税が8%に上がって以来はじめての調査。増税の影響が、どのくらい結婚式費用に影響するかが注目されたが、マイナスの影響は限定的だった。結果的に、増税分が結婚式費用の総額を押し上げたようだ。
調査は今年4~6月にかけて実施。14年4月~15年3月に結婚(挙式、披露宴・披露パーティ)した全国の『ゼクシィ』読者に対し、地域ごとにランダムサンプリングして調査票を郵送。アンケートの記入は妻に依頼し、合計5701件の回答を分析した。
「挙式、披露宴・披露パーティ総額」の分布をみると、13年度に結婚したカップルは「300~350万円未満」と「400~450万円未満」に2つの山があったが、14年度は「400~450万円未満」が突出している。高価格帯のカップルが増えたようだ。
招待客人数の平均は72.5人で、昨年の調査と同程度だった。招待客別にみると、「親族」が26.8人で最も多いものの、年々減少傾向にある。一方、「学生時代の恩師・友人(勤務先以外の友人)」は26.1人で、年々増加傾向。招待客における「親族」と「友人」の人数は、2009年から徐々に縮まっている。親族も重視したいが、勤務先以外の友人にも感謝の気持ちを伝えたい。そんな新婚カップルの思いが反映されているのかもしれない。
招待客1人あたりにかけた費用の平均は5.9万円で、年々増加傾向だ。14年度は特に増加幅が大きく、消費税が8%になった影響が顕著だった。消費税増税による挙式、披露宴・披露パーティへの影響を、予算への影響の有無でみると、「影響はなかった」人の割合が95.9%と大多数を占めた。一方、挙式、披露宴・披露パーティに「親・親族から援助があった」人は71.3%で、昨年の調査から3.8ポイント増加した。消費増税分を、親などからの援助で補ったカップルも、結構いたのかもしれない。(編集担当:北条かや)