東京五輪に自動運転実現「可能」と体感 河野相

2015年11月09日 09:22

 河野太郎行政改革担当大臣は、国会公安委員長として自動車の自動走行を体験した感想をブログに書き込んだ。「2020年の東京五輪に自動運転を実現するという目標は技術的に可能という想いを強くした」としている。また「自動運転の実証実験が安全にできるような環境をいちはやくつくっていく」としている。

 ブログによると、首都高湾岸線の豊洲・葛西間の8kmを乗車した結果「想像以上にスムーズに合流し車線変更していた」とする一方「80km区間で、自動走行車は80kmで走るが、周りの車はそれ以上のスピードで走るので、前方との車間距離があき、人が運転する車が横から割り込んできて、自動的にブレーキがかかることが何度かあった」という。

 そこで「法定速度と実勢速度の乖離は自動運転が現実になると問題になりかねない」と現実的に検討すべき課題を感じた様子。また「自動運転があまりにスムーズなので、運転者がぼんやりしたり、眠ってしまったりすることが考えられる」とし、運転者がそうした状態にならない対策の必要も感じたよう。メーカーもその対策を考えているとしている。

 また、河野大臣は運転者の存在を前提としている道路交通に関するジュネーブ条約(日本加盟)は、自動運転を実用化するうえで、条約改正が必要とも書き込んでいた。(編集担当:森高龍二)