写真左が『ランソン・ヴィンテージ・コレクション1976』(17万5000円)、右が『ランソン・ヴィンテージ・コレクション 1988』(11万6000円)、ともに容量1500mlのマグナムボトルで、両ボトルは限定48本となる
クリスマスを目前に控え、アサヒビールはフランス・ランソン社のシャンパン『ランソン・ヴィンテージ・コレクション1976』『同 1988』『同 1990』(各瓶1500ml)を、2015年11月26日から数量限定で新発売する。販売地域は首都圏・近畿圏限定だ。
シャンパンは、フランス・シャンパーニュ地方で、フランスのワイン法で規定された伝統的な製法によってつくられるスパークリングワイン。きめ細かい美しい泡や繊細な味わいで、日本でも人気が高い。日本におけるシャンパン市場は、2010年以降、毎年拡大しており、2014年は過去最高の約87万箱(前年比108%/1箱750ml×12本換算)となったという。
そのなかで、ヴィンテージ・シャンパンとは、天候が良くぶどうの出来が非常によかった年に、同一年産ぶどうのみでつくられたワインです。希少性が高くそのヴィンテージにしかない味わいを楽しめる。シャンパーニュ地方は冷涼な気候のため、毎年安定して良質なぶどうを収穫することが難しく、複数年のワインをブレンドしてつくることが主流で、多くはヴィンテージ表記をしないノンヴィンテージとして販売されている。
ランソン社は1760年に創業した最も歴史あるシャンパンメーカーのひとつ。高品質で、いきいきとした酸味を残したキレの良い味わいから“美食家のためのシャンパン”として高く評価されており、150年以上英国王室御用達シャンパンに認定され続けているほか、テニスのウィンブルドン選手権の公式シャンパンとしても知られている。
今年のアジア最大規模のワイン審査会「ジャパン・ワイン・チャレンジ2015」では、「ランソン・ノーブル・キュヴェ・ヴィンテージ・ブラン・ド・ブラン 2000年」が「ベストシャンパン/スパークリングワイン・トロフィー」に選ばれ、高品質が評価されている。2015年1-10月のアサヒビールが取り扱う「ランソン」ブランドの販売数量は前年比105%と伸長している。
マロラクティック発酵を行なわない醸造製法により、長期熟成を経ても果実味やフレッシュな香りや味わい楽しめる。マロラクティック発酵とは、乳酸菌によってブドウ果汁中にあるリンゴ酸をまろやかな酸味の乳酸と炭酸ガスに変化させる製法で、ランソン社はあえて古くからの製法こだわり、マロラクティック発酵を行なわないことでリンゴ酸、酒石酸を残し、ゆっくりとした熟成を促し、果実味や新鮮さを保ちながら味わいを深める方法を採っているという。
デゴルジュマン(澱引き/瓶の内側の側面部分などにたまった澱を取り除くための作業)は、発売直前の9月以降1本1本手作業で行なわれ、デゴルジュマンしたてのワインをすべて航空便で輸入する。いずれも通常の倍、1500mlのマグナムサイズで、ギフトボックス入り。首都圏・近畿圏のデパートやワイン専門店、レストラン、ワインバーなどに拡販し、ランソン社のヴィンテージ・シャンパンの味わいを提供する。
今回販売するランソン社のヴィンテージ・シャンパンの参考価格は、1976年17万5000円、1988年11万6000円、1990年10万0300円。1976年ヴィンテージは48本、1988年ヴィンテージは48本、1990年ヴィンテージは96本の数量限定で発売する。(編集担当:吉田恒)