16年に節目の「周年記念」を迎える企業は全国に13万5292社 室町時代創業の企業も

2015年11月22日 11:43

 2015年は日本にとって戦後70周年という大きな節目の年。これを機に、改めて歴史を振り返り、未来に目を向ける機会が増えている。幾多の困難を乗り越え、節目の年を迎えることは、企業にとっても同様に、過去と向き合い、さらなる飛躍へ向かう契機となり得るからだ。

 そこで帝国データバンクでは、2016年に創業から節目の年を迎える企業(個人経営、特殊法人など含む)を「周年記念企業」として、企業概要データベース「COSMOS2」(146万社収録)から10年刻み(200周年以降は50年刻み)で抽出し、調査・集計した。

 それによると、2016年に節目の「周年記念」を迎える企業は、全国に13万5292社を数え、このうち上場企業は383社判明した。全体では、2006年に創業し「10周年」を迎える企業が2万4415社と最も多く、1976年創業の「40 周年」が2万2187社でこれに続く。上場企業では、1946年創業の「70周年」が92社で最多となった。

 また、1916年創業の「100周年」は1830社、1816年創業の「200周年」は 7社、1566年創業の「450周年」も4社判明した。450周年を迎える寝具卸の西川産業は、初代西川仁右衛門が室町時代にあたる1566年に創業した。当初は蚊帳の行商から始まり、創業から20年ほどたった1587年に、近江商人発祥の地である近江八幡町に店を設けている。

 醤油醸造を手がけるヒゲタ醤油は、大阪夏の陣の翌年にあたる1616年の創業から数えて 400周年を迎える。生産の効率化、集約化を図るため、1914年に田中家のヒゲタ印と濱口家のジガミサ印、カギダイ印の深井家の三蔵が合弁して銚子醤油合資会社を設立。1976年に現商号に変更している。

 100周年を迎える企業には、大同特殊鋼や主婦の友社などの大手企業のほか、本格芋焼酎「黒霧島」で有名な霧島酒造や、NHK連続ドラマ「マッサン」の主人公のモデルとなった、ニッカウヰスキー創業者の妻リタが英語教員をしていた小学校などを運営する帝塚山学院などが名を連ねる。

 このほか、今年1月に創業者の高田明から社長を交代した通販大手のジャパネットたかたは 30周年を、2011年12月に史上最年少の25歳でIPOを果たした社長として注目を集めた村上太一氏が創業したリブセンスは10周年を、それぞれ迎える。

 創業10、50、100周年企業の社数を業種別にみると、10周年では「サービス業」が8149社(33.4%)でトップ。50周年では「建設業」(6495社、35.6%)、100周年では「小売業」(491社、26.8%)がそれぞれ最多となった。

 2016年を前に、すでに「周年記念」への準備を進めている企業も少なくない。サッポロビールは今年8月、札幌市の「サッポロガーデンパーク」を140周年記念事業の一環として、2016年春に向けてリニューアルすると発表した。また、主婦の友社は、2008年に部数低迷により休刊した老舗雑誌「主婦の友」のブランドを復活させた雑誌を、100周年を前に昨秋刊行し、今年も第二弾の発売を予定している。

 「周年記念」は自社ブランドの向上や販売促進に寄与するほか、社員の士気を高め、企業活力の向上にも繋がる。さらに、さまざまな周年イベントは、ギフトやノベルティ関連企業、飲食店やホテルなどにとっても大きなビジネスチャンスとなっており、2016年も多くの「周年記念企業」の動向が注目されるとしている。(編集担当:慶尾六郎)