連合が大学生・大学院生の保護者1000人に教育費負担に関して10月に調査した結果、大学在学中の教育費に「重い負担である」と回答した人は、最も低い年収1500万円以上世帯層でも57.8%と負担を重く感じており、900万円未満の層ではいずれの層も8割以上が重いと回答。改めて保護者の教育費の負担感を浮き彫りにした。
調査結果でが大学入学費用の平均は受験料15万2000円、受験のための交通・宿泊費5万円、入学金50万3000円だった。
大学の年間授業料は国公立で平均67万5000円、私立文系で103万8000円、私立理系で133万円。
1人暮らしを始めるための費用は平均35万5000円、1人暮らしをしている大学生・大学院生の家賃は1か月平均4万9000円。1人暮らしの大学生・大学院生への1年間の仕送り額は平均93万2000円だった。
大学生・大学院生の奨学金利用をみると、31.7%と3人に1人が利用していたが、世帯年収200万円から400万円では61.5%と3人に2人が利用していた。また、返済義務のある奨学金を卒業までに借りる額(予想)は平均301万8000円となり、社会人1年のスタートから300万円の借金を背負うことになる。
大学在学中の教育費に重い負担を感じている家庭に、あといくらあると生活が楽になると思うかでは年間平均166万円あれば楽になるとの結果が出た。(編集担当:森高龍二)