自公幹事長 話し合い難航浮き彫り

2015年12月10日 07:56

 菅義偉官房長官は9日の記者会見で、軽減税率について「自公両党の幹事長の話し合いの推移を見守っている」と与党幹事長間の調整の行方を注視しているとした。また、菅官房長官は10日には着地するとの「日程を持って調整頂いていると認識している」と調整合意への期待感も示した。

 自民党内からは公明党の求めにあわせ、生鮮食品だけでなく加工食品についても軽減税率の対象に含めてもいいのではとの見方もでているとの報道もある。いずれにしろ、軽減税率導入は与党の公約であり、連立政権としても公約になっていることから、今後の予算編成への日程などを含め、10日に着地点を見いだす努力がぎりぎりまで続くことになる。

 また、菅官房長官は9日夕の会見で、安倍晋三総理と谷垣禎一幹事長との会談に同席したことを記者団に明かしたが、総理と幹事長との会談の中身については一切語らなかった。そのうえで「自公の幹事長が精力的に話し合っているので、それを見守っていきたい」と午前中の答弁と変わりなかった。両党間の調整が難航していることを浮き彫りにした。(編集担当:森高龍二)