【今週の振り返り】海外バッドニュース連発で1335円下落した週

2016年01月09日 20:32

EN-d_300

新春早々、日本の外の毒気にあたって5連敗。サウジとイランが断交。北朝鮮は突然「水爆」実験。上海は急落してサーキットブレーカーが発動し、そのまま取引終了になること2日間。

 7日の日経平均は大発会から4日続落。1995年以来21年ぶり。6日のNYダウは北朝鮮の「水爆」で不安がひろがり252ドル安の大幅反落。為替レートはドル円が118円台半ば、ユーロ円が127円台後半でさらに円高が進行。CME先物清算値は18040円。

 中国人民銀行が人民元レートを再度切り下げ、為替の円高がさらに進行し昨年8月以来の117円台。上海市場は開始後30分ほどで2度目のサーキットブレーカーが発動し、早々と終日取引停止に。日経平均は前場中盤から一段安になり、後場も低迷が続いて最後は安値引けで新年4日続落。終値ベースで昨年10月14日以来の18000円割れを喫した。

 日経平均終値は423.98円安の17767.34円、TOPIX終値は-30.90の1457.94。売買高は23億株、売買代金は2兆8338億円。値上がり銘柄数は239、値下がり銘柄数は1647。プラスは電気・ガス1業種で、マイナスは鉱業、精密機器、鉄鋼、海運、機械、その他金融など32業種。上海総合指数は7.04%安だった。

 8日の日経平均は戦後初の大発会から5日続落。どこまで続くぬかるみぞ。原油先物市場は一時32ドル台まで下落し、7日のNYダウは392ドル安で大幅続落。朝方の為替レートはドル円が117円台後半、ユーロ円が128円台後半。CME先物清算値は17570円。

 1月のSQ値は17420.01円。3連休直前の日経平均は安く始まったが、今週の最重要タイム「10時15分」に中国人民銀行が9営業日ぶりに人民元レートを切り上げると為替は円安に振れ株価指数はプラスに浮上。一時207円高まで上昇した。後場途中までプラスを維持して新年の初白星をあげるかと思わせたが、アメリカの雇用統計発表前、日本の3連休前の手じまい売りに押されて2時台にマイナスに落ち結局5連敗。前日発表の「御三家」ファーストリテイリング<9983>の9~11月期決算の内容が悪く続落したのもめぐりあわせが悪い。「まぼろしのSQ」が出現し、ローソク足が陽線(白)になったことが、せめてものなぐさめだった。

 日経平均終値は69.38円安の17697.96円、TOPIX終値は-10.62の1447.32。売買高は25億株、売買代金は3兆2017億円。値上がり銘柄数は377、値下がり銘柄数は1466。プラスのセクターはゴム製品、精密機器、機械の3業種のみ。マイナスは30業種で、その下位は電気・ガス、海運、建設、小売、鉱業、陸運など。サーキットブレーカー制度を導入後5日目で暫定的に停止した上海総合指数は 1.96%高だった。

 今週の星取は泥沼の5連敗。前週末の大納会12月30日の終値19033.71円から1335.75円下落して、悪夢のようだった2016年第1週の今週の取引を終えた。(編集担当:寺尾淳)