4日の日経平均は大幅反落。12月30日のNYダウはプエルトリコの債務不履行のニュースがあり117ドル安。31日の上海総合指数は0.94%安。31日のNYダウは178ドル安で、2015年の年間騰落は398ドル安でリーマンショックの2008年以来7年ぶりのマイナスになり、「大統領選挙の前年のダウは必ずプラス」というアノマリーは第二次大戦後、初めて打ち破られた。2014年央に1バレル100ドルを超えていた原油先物価格が約1年半で約3分の1になった原油安は、約70年続いた株価のアノマリーを崩壊させる破壊力があった。CME先物清算値は18760円だった。4日朝方の為替レートは、ドル円は120円台前半、ユーロ円は130円台半ば。
サウジアラビアがイランと国交断絶。日経平均は19000円を割り込んで始まり、中国の財新の12月製造業PMIで市場予測を下回る悪い数値が出ると上海が大きく下落し、それに連動して先物主導で全面安。後場には一段安となりマイナス幅は一時600円を超えた。終値は昨年10月22日以来の18500円割れ。大発会の下げ幅としては2008年に次ぐ過去2番目の大きさだった。
日経平均終値は582.73円安の18450.98円、TOPIX終値は-37.63の1509.67。売買高は19億株、売買代金は2兆2653億円。値上がり銘柄数は170、値下がり銘柄数は1712。プラスは鉱業、石油・石炭の2業種。マイナスは31業種で、下位は食料品、化学、輸送用機器、倉庫、ゴム製品、小売など。上海総合指数は午後、この日から導入されたサーキットブレーカーが発動し、売買停止になったまま終了して6.86%安だった。
5日の日経平均は続落。新年最初の売買日だった4日のNYダウは276ドル安で大幅続落。アジア、ヨーロッパに続き大幅株安が地球を周回。朝方の為替レートはドル円が119円台前半、ユーロ円が129円台前半で、ドル円は一時118円台まで円高が進行。CME先物清算値は18285円だった。
日経平均は安く始まりながら押し目買いが入り、上海市場がプラスに転換したのと連動してプラス圏に浮上した。しかしその後は上海と同様にプラスとマイナスを行ったり来たりし、終盤はマイナスに落ちて終了した。
日経平均終値は76.98円安の18374.00円、TOPIX終値は-4.96の1504.71。売買高は19億株、売買代金は2兆2013億円。値上がり銘柄数は796、値下がり銘柄数は1009。プラスは13業種で、その上位は情報・通信、電気・ガス、陸運、ガラス・土石、金属製品、繊維など。マイナスは20業種で、その下位は水産・農林、保険、輸送用機器、食料品、石油・石炭、医薬品など。上海総合指数は0.25%安だった。
6日の日経平均は大発会から3日続落。5日のNYダウは9.72ドル高で4営業日ぶりの小幅反発。朝方の為替レートはドル円が119円近辺、ユーロ円が128円近辺で、円高とともにユーロ安が進行した。CME先物清算値は18395円だった。
日経平均はプラスで始まったが、中国の連日の人民元切り下げで円が買われたためマイナスに沈む。さらに、10時30分すぎに北朝鮮の東海岸で核実験の疑いがある地震が発生し、後場開始直後に北朝鮮政府は「水爆」実験に成功したと発表。突然の地政学的リスクでリスクオフの円買い、債券買い、株売りが起こり、日経平均の下落幅は一時300円を超え、低迷したまま終了した。
日経平均終値は182.68円安の18191.32円。TOPIX終値は-15.87の1488.84で、昨年10月20日以来の1500割れ。売買高は20億株、売買代金は2兆4307億円。値上がり銘柄数は359、値下がり銘柄数は1493。プラスは医薬品、水産・農林、食料品の3業種。マイナスは30業種で、その下位は石油・石炭、鉱業、その他製品、非鉄金属、鉄鋼、電気機器など。上海総合指数は2.25%高だった。