日台間交流に更なる深化図っていきたい 菅長官

2016年01月19日 08:22

 菅義偉官房長官は18日の記者会見で、台湾総統選挙で日本との関係を重視する姿勢を示している最大野党・民進党の蔡英文主席が勝利したことの受け止めを聞かれ「蔡氏の当選に祝意を表したい」としたうえで「台湾は我が国と基本的な価値観を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナーであり、大切な友人だ」と語った。

 菅官房長官は「政府としては台湾との関係を非政府間の実務関係として維持していくとの従来からの立場を踏まえて、日台間の交流の更なる深化を図っていきたい」とした。

 記者団が蔡氏は一つの中国との考え方は難しいとの考え方をされていると言われているが、この点はどうなのかと質問したのには「台湾をめぐる問題については引き続き当事者(台湾・中国)間で、直接の対話により、平和的に解決されること、地域の平和と安定に寄与することを期待したい」とした。

 総統選挙については岸田文雄外務大臣も蔡氏に祝意を示し「選挙が円滑に実施されたことは台湾において民主主義が深く根付いていることを示すものとして評価する」としたうえで、菅官房長官と同趣旨の思いを示している。(編集担当:森高龍二)