野田佳彦前総理は安倍政権の子育て支援という名の「豪邸建築支援」など「格差拡大を直視せず(見ざる)、まともに答弁せず(言わざる)、野党の声に耳を傾けない(聞かざる)『3ざる政権』では困る」とブログで安倍政権が姿勢を正すよう求めた。
野田前総理は補正予算の中にあった3世代同居推進のための良質な木造住宅の整備促進事業161億円について「3世代同居を補助の要件としていない」ことを指摘したうえで「キッチン、浴室、トイレまたは玄関のうち、いずれか2つ以上を住宅内に複数箇所設置する場合の割り増し工事費の補助」で「対象はどういう人が具体的に住むようになるかについては確認する必要がない。トイレや浴室等が複数あれば補助を出すので『豪邸建築支援』と同じ」と批判した。
合わせて「木造でなければ補助が受けられません。何で木造の3世代住宅ならば出生率が上昇し、鉄筋の3世代だと出生率が上がらないのでしょうか。全く意味不明」。「筋の悪いバラマキだ」としている。
野田前総理は、先に成立した補正予算に反対した理由にこうしたバラマキが散見されたこと、あわせて、財政規律から「民主党は総額約3兆2000億円の補正予算のうち、バラマキ支出部分の約8000億円を削減し、その分、国債発行を減らすよう提案してきた。しかし、安倍政権は聞く耳を全く持たなかったので反対した」としている。(編集担当:森高龍二)