民主党の岡田克也代表は２６日の衆院本会議での質問冒頭に、甘利明経済再生担当大臣の口利きによる金銭授受疑惑について「今日に至るまで、国民に対するまともな説明は一切なされていない」とし「内閣の重要閣僚であり、安倍総理の盟友中の盟友と言われる甘利大臣です。任命責任はもちろん、安倍総理自身にも重大な説明責任がある」と、説明責任を果たすよう強く求めた。
安倍晋三総理は「閣僚の任命責任、説明責任について、組閣にあたり適材適所で任命し、国政を力強く前進させる責任は総理たる私にある」としたうえで「政治資金などの問題は与党、野党を問わず、それぞれの政治家が政治家としての責任を自覚し、国民に不審を持たれないよう常に襟を正し、説明責任を果たしていかなければならない」と政治家の一般論で答えた。
そのうえで、安倍総理は「甘利大臣も事実関係をしっかり調査し、国民に対し、きちんと説明責任を果たして頂きたい」と説明責任を果たすよう、任命した総理の立場からも促した。甘利大臣は今週中に説明責任を果たす意向を示している。
特に金銭を渡したとする側（建設会社当事者）は週刊誌記事によると、いつも自分の身を守るために記録を残している旨を語っており、自民側には、罠にはめられたのではとの見方も一部にあるが、金銭授受が事実あったとすれば免責されるものではないことも事実で、こうした点でも金銭授受の事実関係がどうだったのか注視される。（編集担当：森高龍二）
