北方領土の日の7日、都内で開かれた北方領土返還要求全国大会に出席した安倍晋三総理は「戦後70年が経過してなお解決されていない現状は異常であると言わざるを得ない」と語り「首脳レベルの対話を通じ、この問題の最終的な解決に向け、粘り強く交渉に臨んでいく」と語った。
安倍総理は「元島民の方々とお会いし、その切実な想いを伺いました。『70年以上も待ち続けてきた』『我々に残された時間はわずかだ』。一つ一つの言葉が胸に刺さりました」と思いを受け止めたことを伝えた。
そのうえで「先月、プーチン大統領との電話会談において、大統領が日本を訪れる前の然るべき時期に、私自身がロシアを訪問する方向で調整を進めることで一致した」と紹介し「北方領土問題は、国民全体の問題であり、交渉を進展させるためには、国民一人ひとりが、この問題への関心と理解を深め、政府と国民が一丸となって取り組むことが重要。北方四島の帰属問題を解決し、平和条約を締結するとの基本方針に則り、この問題を解決すべく引き続き力強い御支援を」と呼びかけた。(編集担当:森高龍二)