岸田文雄外務大臣は8日の記者会見でロシアのソコロフ運輸大臣が国後島を訪ねたことについて「ロシア運輸相をはじめ、一連の要人による北方領土訪問は我が国の立場と相容れるものではない。運輸相の訪問についても7日に抗議を行った」と語った。
また「こうしたロシア側の動きについては注視している」としたうえで「こうした一方的な動きではなく、是非、建設的な対応を求めていきたい。また私のロシア訪問とか、プーチン大統領の訪日といったことについては現在、まだ何も決まっているものではないが、様々な点を総合的に判断し検討していくべき課題であると考えている」とした。
また、岸田外務大臣は、この日の会見で、11月のミャンマーの総選挙に笹川陽平ミャンマー国民和解担当日本政府代表を団長とする選挙監視団を派遣することやミャンマーでの甚大な洪水被害に対し、約40億円の無償資金協力の実施を決定したことを発表した。
岸田外務大臣は「ミャンマーに対し、今後更に、学校の再建、浄水車や井戸堀機材の供与等、ミャンマーの要望を踏まえて50億円を目処とした必要な支援を迅速に進めていく」考えを示した。(編集担当:森高龍二)