民主党の安住淳国対委員長代理は17日の記者会見で、甘利明前経済再生担当大臣の口利きの見返りとされる金銭授受疑惑が深まる中で、甘利前大臣の前秘書が成功報酬にレクサスを欲しいなどの発言が金銭を渡したとする建設会社側からの録音データから浮上していることも踏まえ、事実かどうかを国民に明らかにするためにも証人喚問に応じるべきだと改めて提起した。
安住国対委員長代理は「一方の当事者(建設会社側)は持っているもの(録音データなどの資料)を出し、民主党の事情調査にも応じていただいている。もう一方の当事者である甘利議員側は全く発信がない」と対応を問題視した。
また、政府・与党が日程ありきで予算案の衆院早期の通過を目指していることには「国民目線で考えたら、日程ありきで突っ走っているのは驕りにしか見えない」とした。
また、枝野幸男幹事長も同日の記者会見で「甘利前大臣から医師の診断書が出ているが、腑に落ちるものではない」としたうえで「(前秘書は)健康上の理由は言われていない。1カ月後に証人喚問をセットし、その間に秘書に参考人なりで出てきてもらうということだ」と真相解明には証人喚問に応じてもらう必要があるとした。(編集担当:森高龍二)