3月26日の北海道新幹線(新青森-新函館北斗)開業まであと1カ月余り。いざ開業すれば北陸新幹線の時のようにメディアを含めて大いに盛り上がるのだろうが、現状はまだ、地元以外は助走期間といったところだ。そのような中、イベントムードを高めるのがお酒のパッケージ。地元産材料のアピールも含めて続々と発売されている。
アサヒビールは、『アサヒスーパードライ「北海道新幹線開業記念」ラベル』(中びん、缶)、『クリアアサヒ「北海道新幹線開業記念」ラベル』(缶)の販売を16日から、北海道、青森県を中心とする全国で開始した。同社では2014年から2度に渡り特別ラベルを投入していたが、対象は中瓶だけだった。開業直前の今回は新たに缶のデザイン商品も発売。中びんは飲食店などで提供されることが多いが、缶となると露出はぐっと増える。缶ビールだけで、約32,000箱(24本/箱)の販売を見込んでいる。
サッポロビールは、「サッポロ生ビール黒ラベル北海道&東北Selection」を3月1日から北海道・東北エリアで発売する。北海道産の大麦麦芽・東北産のホップを使用することで、より素材感のある味覚に仕上げたという。缶デザインにも新幹線とともに、「北海道産大麦麦芽、東北産ホップ使用」という文字でアピールしている。こちらは、6万5,000ケース(大びん633ml×20本換算)という販売計画を立てている。
そして、新幹線の車内販売でおなじみなのが、宝酒造の「タカラcanチューハイ」。北海道新幹線開業記念缶を3月1日から売り出す。販売ルートは量販店などの店頭に加え、北海道・東北・上越各新幹線車内、および北海道、東北、関東エリアのJR在来線駅売店や車内販売としている。
北海道新幹線は、東北新幹線の「新青森駅」から「札幌駅」に至る延長約360km。このうち、「新青森駅」から「新函館北斗駅」の区間が3月26日に開業される。「新函館北斗駅」から「札幌駅」の区間は2030年度末までの開業を目標に工事が進められており今回は区間開通ではあるが、津軽海峡を新幹線が超えることは交通史の大きなメルクマールとなる。これからどのような盛り上がりになるのか、注目だ。(編集担当:城西泰)